家庭菜園・草花の成長がすごい!生ごみでかんたんに作れる「EMボカシ肥料」

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EMボカシで作る生ごみ堆肥
  • 生ごみを減らしたい。
  • お金をあまりかけずに家庭菜園や花を育てたい。
  • かんたんな堆肥の作り方を知りたい。
わらしべくん

家庭から出る生ごみを減らす方法ってないのかな?

もーり

肥料にすれば、家庭ゴミも減るし家庭菜園で野菜を収穫できるよ!

私は、家庭ごみの中でも水分の多い「生ゴミ」の捨て方に悩んでいました。ポリ袋で密封してもだんだん臭ってくるし、春から夏にかけては更に臭いもきつくなるので憂うつ・・

ところが、生ごみにEMボカシを混ぜれば、かんたんに堆肥が作れることを知ってその悩みは解消しました。「苦手だった生ごみが貴重な肥料」と思えるようになったのだから。

今でも小さな庭の家庭菜園で野菜をたくさん収穫したり花を育てていますが、化成肥料はいっさい使わず生ごみ肥料だけで充分です。

有機栽培の野菜は手間がかかる分スーパーでも値段はやや高め・・でも家の不要な生ごみを肥料にすれば美味しい有機野菜が収穫できます。

そこで、生ゴミを使って手軽でかんたんに作れるEMぼかし肥料のことをお伝えします。

この記事でわかること
  • 生ごみを減らして良質の肥料を作ることができる
  • EMボカシを使った肥料づくりとその成果がわかる。
  • 有機栽培の野菜作りが手軽にできる。
この記事の目次

EMボカシとはどんなもの?

EMとはEffective Micro-organisms(有用微生物群)の略で、人間にとって良い働きをしてくれる微生物の集まり(乳酸菌・酵母菌など)のこと。

そのEMを米ぬか・もみ殻などに混ぜて発酵させたものをEMボカシといいます。
生ごみにこのEMボカシを混ぜると、ぬか漬けのように発酵した生ゴミ堆肥ができるのです。

ぬか漬けが生の野菜より栄養価が高いように、EMで発酵させた生ごみ堆肥には、善玉菌がいっぱいあるので土にも栄養を与えます。

簡単に説明すると・・

EM菌(人の役に立つ微生物の集まり)
 米ぬか・もみ殻に混ぜて発酵させると
EMボカシになる
 生ゴミにEMボカシを混ぜると
生ゴミ堆肥ができる

EMボカシ肥料のここがすごい!

キュウリの成長

生ごみで作ったEMボカシ肥料と土と混ぜることで、土の中の微生物(善玉菌)が増えて栄養のあるよい土壌ができあがります!

いい土に植えられると、虫や病気に負けない元気な野菜や花が育ちます。また栄養たっぷりの土で作られた野菜はとても美味しいのです。

わらしべくん

野菜を育てるには土作りからと言うね

もーり

いい土を作れるかどうかが野菜の作りの成功のカギだよ

ぼかし肥料を使って実際やってみる

わが家のぼかし肥料作りは、試行錯誤しながらとても簡単な方法になりました。それでは写真を見ながら簡単に手順を紹介していきます。

1.チャック付き袋はぼかし肥料づくりに欠かせないので、捨てずにストックしてます。

ジッパー付きの袋

2.野菜くずなどの生ゴミにEMボカシをふりかける(リアルな生ゴミは避けました

ボカシ肥料の様子

3.チャック付き袋に生ゴミをどんどん入れて、いっぱいになれば寝かせておく。

EMボカシを混ぜた生ごみ

4.ある程度まで寝かせたボカシ肥料は、畑に穴を掘って埋める。

EMボカシ肥料

5.土に混ぜ込んで10日ほどたつと、生ごみは分解されて栄養たっぷりの土に!

土に返ったEMボカシ肥料
  • 調理中に出る野菜くずは、ボカシ用の袋につぎつぎ入れていき最後にボカシをふりかけたらチャックをしめる(生ごみはほとんど出なくなる
          
  • 袋がいっぱいになったら、チャックで密封されていること確認して2週間ほど寝かせる。
           
  • 寝かせて発酵した生ゴミ堆肥を畑に埋める。
もーり

生ゴミを捨てなくなったら、家庭ごみは驚くほど減りました!

はじめはEMボカシ専用の容器(蛇口付きバケツ)を使って肥料を作っていました。発酵した生ゴミから出る液肥は蛇口から出して色々と活用できます。

ところが、発酵が進むとキッチンから酸っぱい臭いがして家族から苦情がでるので、コンパクトな漬物容器に変えてみました。でも、生ゴミで容器はすぐ満タンになるし洗う手間もあり面倒でした。

今は使用済みのチャック付き袋でボカシ肥料を作っているので、使い終えれば捨てるだけ。手間いらずなので長続きしています。

食品の入っていたチャック付き袋は、袋も厚くて密閉力も高いので臭いもれもしません。捨てる前に充分役立つアイテムになり重宝しています。

もーり

EMボカシ専用の容器は、自治体によって助成金がでるとこもあるので、調べるといいかも。

家庭菜園でのぼかし肥料の成果は・・

6月10日
野菜苗の植えつけ(売残りのひ弱な苗)

家庭菜園に植えたての苗木

7月5日(26日目)
ぼかし肥料を入れる前の畑

野菜の苗木の成長

7月11日(32日目)
穴を掘り土を混ぜ込みながらボカシ肥料を投入する。

生ゴミ堆肥

7月21日(42日目)
10日ほどするとボカシ肥料が効いてきて、野菜苗もぐんと成長してくる。

ナスとししとうの苗木の生育

7月26日(47日目)
EMボカシ肥料をどんどん追肥して、さらに野菜の苗も成長していきます。

家庭菜園の様子

このあと、ミニトマトやしし唐などちょこちょこ野菜の収穫もふえ、夏野菜が食卓に登場するようになりました。

収穫したきゅうりとなすび

猛暑と仕事に追われ、今年の家庭菜園の最盛期の写真はありません。8月にはキューり・なすび・ピーマン・ししとう・ミニトマトがたくさん収穫できました

昨年の畑の最盛期のようすは写真に撮っているので、参考までに載せておきます

生い茂る家庭菜園の野菜の様子
わらしべくん

生ゴミで作った肥料だけで、これだけ成長するとはビックリ!

もーり

野菜苗とボカシは買ったけど、それ以外は手間もお金もかかってないよ。

冬にもピーマンの収穫ができる!?

夏~秋が過ぎて冬にさしかかった畑に、なぜかピーマンが茂っている。それはバッタの被害にあったピーマンがようやく復活できたのです。

12月10日現在
バッタがいない冬にピーマンがぐんぐん成長

ピーマンの苗木


冬の寒い時期に貴重な夏野菜が収穫できた

収穫したピーマン

ぼかし肥料を上手につくるコツ

コンポスト

EMボカシ肥料は生ゴミにふりかけるだけなので、かんたんにできる肥料ですが、ちょっとしたコツで上手に作れて早く効果がでます。

EMボカシ肥料を失敗しないコツ

  • 生ごみの水分をよく切る
  • 空気に触れないよう密閉容器で作る
    雑菌が入ると腐るため
  • 腐った物は入れない
    もし腐った臭いがすれば多めにボカシをふりかけて土に混ぜ込む
  • EMボカシの発酵で袋がパンパンに膨らむので、生ごみは袋の8分目くらいまでにしておく。
  • ボカシ肥料の効き目を早くしたい時は、晴れた日に土を混ぜ込んで埋めると土の中の微生物が活発になり分解が進む。
わらしべくん

生ゴミ堆肥は水が苦手なので、晴れた日や乾いた土に混ぜ込んで入れると分解が進むよ。

もーり

漬物のような酸っぱい臭いになれば発酵しているので成功です

EMボカシの発酵は、ぬか漬けと似ていて気温と関係します。夏はあっという間に発酵が進み、厚手の袋でも液肥が染み出てくるから要注意。

やや威力のある酸っぱい臭いなので、家族からクレームがこないうちに、ふだんは2週間寝かせているボカシ肥料を、夏の暑い時期は1週間ほどで袋の中の状態を見て埋めていきます。

もう1つ気をつけないといけないのは、ネコや犬にボカシ肥料を荒されないようすること。臭いに誘われペットが生ゴミ堆肥を口にすると悲惨!土に分解されるまで掘られないように。

もーり

私は、ボカシ肥料を埋めた上にプランターやレンガをおいて掘られないようにしている。

ボカシ肥料になりにくいもの

玉ねぎの皮、トウモロコシの芯と皮、みかんの皮、スイカの皮、魚の骨、貝殻などは分解されにくいです。私はボカシ肥料作りを長続きさせたいので、これらの生ごみは燃えるごみで捨てています。

頑張ってやってみようと思う人は、ある程度小さくしてから挑戦すると分解されやすいです。

もーり

自分が疲れない程度に生ごみ堆肥を作るようにしてます

ボカシ専用容器やぼかし肥料どこで手に入るのか

インターネット通販やホームセンターで手に入れることができます。お値段も色々あるのですが、個人的には安いものでじゅうぶんではないかなと思います。

ボカシをはじめた当初は、グリーンパルのEMエコペールというボカシ肥料専用容器を2つ購入して使い回していました(1つは洗って干せるため)家族が多い時は18Lでちょうどよかったです。

ボカシ材は、障害者支援施設で作った米ぬか・おがくず配合のEMボカシを講演会で買いましたが継続して購入できませんでした。(使いやすかったのですが買いにいくには遠すぎた)

ホームセンターで見つけたコーンスマイルのぼかし剤は、無臭でさらさらしていて使いやすかった。でもお値段も高かった・・それからはネットで購入しています。

もーり

専用容器とボカシ材のリンクを貼っておきますのでよろしければ参考にしてくださいね。

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EMぼかしを始めたきっかけは‥

ガーデニングする女性

新聞でEMボカシ肥料の記事を読んだことがきっかけで、近くの会館で行われた講演会に参加しました。各家庭や自治体でEMボカシ肥料を作って活用すれば、地域全体のリサイクル活動につながるということを知りました。

講演会で頂いたパンフレットは写真付きでわかりやすく、ボカシ材があれば生ゴミにふりかけるだけ。コンポストよりも手軽にできるということだったので始めてみようと思いました。

働きだしてから家事も忙しくなり、何度もボカシ肥料作りを休んでしまいましたが、ただの生ゴミの肥料から元気な野菜を収穫できるのは魅力的。やっぱり再開しようとやり始めました。

庭のないマンションや賃貸住宅でも、プランターや鉢に生ゴミ堆肥と土を混ぜれば花や野菜を上手に育てることができます。

また、EMボカシ専用容器の蛇口から出る液肥は万能液であります。キッチン・トイレなど排水口に流せば、微生物の分解で臭いや詰まりの防止に。薄めて花木の液肥や水やりに使ったり、溝や川の浄化にも役立ちます。

地球にも家計にも優しいEMボカシ肥料の効果は想像をはるかに超えてすごいのひと言。その成果は、栄養たっぷりの畑の様子でわかります。

たとえば・・畑のミミズや雑草の大きさが規格外なんです。いかに栄養があるかよくわかります!
生ごみはどの家庭でも必ず出るものなので、ぜひ肥料づくりを体験してみませんか?

もーり

ちなみにボカシの名前は、土に肥料成分を混ぜてぼかす(薄める)ことからその名前がついたということです

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