【EMぼかしと生ゴミだけで作る簡単な肥料作り】生ごみ堆肥で育てた野菜がすごい!

当ページのリンクには広告が含まれています。
EMぼかし肥料(生ごみたい肥)でできる家庭菜園

この記事でわかること

  • 生ゴミを減らして土にリサイクルできる。
  • EMぼかしと生ごみだけで、簡単に有機肥料を作ることができる。
  • 生ごみ肥料だけで有機(オーガニック)野菜の栽培が手軽にできる

生活をしていると必ず出てくる「ゴミ」。家庭のゴミを少しでも減らせたら、環境保護に取り組むことにもつながり、毎週のゴミ出しも楽になりますよね。

わらしべくん

家庭ごみを減らすには、まず生ゴミを減らす方法を考えてみるといいかも。

もーり

「生ごみ」は調理をしたり片付けると必ず出てくるもんねぇ‥

家庭ごみの中でもくさい臭いを放ってくる「生ゴミ」は、やっかいもの。
だから、生ごみを減らす方法があるならやってみたいという気持ちは以前からありました。

実家で生ゴミのリサイクルにコンポストを使っていたのを思い出し、「やり方も聞いてたから、できるかもしれない」と挑戦しましがが、虫が発生して長続きしませんでした。

そんな時、新聞で「EMぼかし」を振りかけ生ごみをたい肥にする記事に出会い、「これなら私にもできそう!」と飛びつきました。

わが家では、庭の畑で夏野菜を育てたりプランターで植物を育てることもあるので、生ゴミが肥料になって土にリサイクルできれば大いに活用できます。

それでは、EMぼかし肥料をふりかけた「EM生ゴミ堆肥(「生ゴミ堆肥」)で育てた家庭菜園のようすを画像で紹介し、「EMボカシ」と「生ごみ肥料の作り方のコツ」などお伝えします。

この記事の目次

【EM生ゴミたい肥だけ】家庭菜園でオーガニック野菜がこんなに育つのです!

2階からの野菜の成長
EM生ゴミ堆肥だけで育てた「わが家の家庭菜園」7月29日

「生ごみ堆肥だけで育てた野菜」を2階から上空写真風に撮りました。生ゴミの肥料が入った庭の畑で、野菜は葉を広げてぐんぐん成長しています。

苗を植えて1~2週間たったころ、追肥として生ゴミ堆肥を埋めていきますが、しばらくして野菜苗がぐん!と育ちだしたら、「生ごみたい肥」が効いてきた合図です。

家庭菜園は、「肥料」や「農薬」などお金も手間もかかると言われますが、わが家の家庭菜園は「野菜の苗」と「EMぼかし」以外は一切お金がかかっていません。

畑の水やりは、頑張れるときまで風呂の残り湯をあげているし、EMボカシ材も1回買うと当分もつので家計に優しい野菜作りをしています。

もーり

それでは、「EM生ごみ堆肥」(生ゴミ堆肥)だけで育てた庭の畑のようすを紹介します!

1⃣野菜苗を植える(5月)

家庭菜園の様子

4月中に、「生ゴミ堆肥」を元肥として土に入れ、2週間以上をあけて苗を植える。

2⃣2週間後の畑

家庭菜園の様子

苗を植えて2週間後、「生ごみ堆肥」を苗と苗の間に追肥。(苗元に埋めると根枯れする)

3⃣1か月後の畑(6月)

家庭菜園の様子

この頃から「生ゴミたい肥」が効きだして、野菜苗の成長が勢いづいてくる。

4⃣2か月後の畑(7月)

家庭菜園の様子

「生ごみたい肥」で丈夫に育った野菜は、夏にむけてどんどん茂っていく。

無農薬のオーガニック(有機)野菜が収穫

収穫した野菜収穫した野菜

みずみずしい新鮮な野菜が毎日食べられる

収穫した野菜収穫した野菜

EMぼかし肥料とはどんなもの?どこで買えるの?

肥料と土

EMとは、Effective(有用な) Microorganisms(微生物たち)の頭文字をとった略称。人間にとって良い働きをする微生物の集まり(乳酸菌・酵母菌など)で「EM菌(総称)」と呼ばれたりします。

「EM菌」で、米ぬか・もみ殻・油かすなどの有機物を発酵させたものが「EMボカシ」、この「EMボカシ」を生ごみに振りかけて発酵させたものがEM生ゴミたい肥になります。

簡単に説明すると、「EM菌が生ごみをエサにして、どんどん善玉菌を増やし最高の有機肥料になっていく」ということ。そして、善玉菌いっぱいの肥料を土に混ぜれば栄養豊かな土壌になるのです。

わらしべくん

ゴミが減るだけではなく、資源としてリサイクルされるってすごい!

もーり

このEM菌から「EM生ゴミたい肥」ができるまでをかんたんにまとめました。

EM生ゴミ堆肥ができるまで
  • EM菌(人の役に立つ微生物の集まり)
    米ぬか・もみ殻に混ぜて発酵させると
  • EMぼかしになる
    生ゴミにEMぼかしを混ぜると
  • EM生ゴミ堆肥ができる

ちなみに「ボカシ」という名前は、土に肥料成分を混ぜてぼかす(薄める)ことからその名前がついたということです

EMぼかし肥料(ボカシ材)はどこで買えるのか?

では、EMボカシ肥料はどこで買えるのでしょう?ガーデニングなど園芸向け商品を取り扱っている、ホームセンターなら在庫切れがない限りボカシ材を購入できると思います。

わらしべくん

ボカシ材は、1Kgあれば当分もつので大丈夫だね!

もーり

最近は、近所のホームセンターでの取扱いが減ってきたのでネット購入してる。送料無料の「アマゾン」はよく利用するよ。

私が使っているEMボカシ肥料は、トウモロコシをEMで発酵させた「コーンスマイル」という商品。においも無く発酵促進も速いので気に入ってます。

¥1,306 (2024/08/29 23:04時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場

こちらは、米ぬか・糖蜜をEMで発酵させた「 EMぼかし(生活モノ語り)」という商品です 

EMボカシでたい肥を作る容器はどこで買えるのか?

発酵液を出すための蛇口がついた「EM生ゴミ処理器」も、ホームセンターかインターネットで購入できます。

初めて「生ゴミ堆肥」をはじめる方は、発酵する時にできる液肥を蛇口から出せる、「EMぼかし専用の容器」が扱いやすいかもしれません。

この液肥は、キッチン・トイレなど排水口に流せば、微生物の分解で臭いや詰まりを防止でき、溝や川の浄化にも役立ちます。また、うすめて植物にあげると液体肥料になるという万能液です。

私は自治体の助成金を使って安く購入できましたが、助成金が出る自治体もありますので、購入する方は調べてみてはいかがでしょうか?

¥2,162 (2024/08/30 18:30時点 | Yahooショッピング調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
わらしべくん

発酵液は取り出さないと生ゴミが腐ってしまうので、蛇口のついたボカシ専用の容器は使いやすいね。

もーり

わたしも始めたころは専用容器100均密閉容器今は手間を省いてかんたんにできる、私流の「生ゴミ堆肥作り」で気軽にやってます。

それでは、金をかけずに捨てる前のものを活用する「わらしべ流の生ごみ堆肥作り」を紹介します。

「わらしべ流」生ゴミたい肥のかんたんな作り方を紹介します

コンポスト

夫婦2人になってから生ごみの量も減ったので、EMボカシの専用容器をやめて、食器棚に眠って使っていない「プラスチックの密閉容器」や「ホウロウの密閉容器」でボカシ肥料作りをしていました。

ある時、使い終えた調味料のチャック付き袋を見て「これ、使えるかも!」とひらめいたので、ボカシ肥料づくりに使ってみました。

実際にやってみると、立てて置けるので場所も取らないし使い終わったら捨てるだけ!今では、わが家のEM生ゴミ堆肥作りは、チャック付き袋で代用しています。

わらしべくん

「使っていない密閉容器」や「使用済みのチャック付き袋」捨てるまえに活用するまさにわらしべ流だね

もーり

上手に活用すれば、ゴミになる前に役立つね。それでは「生ゴミたい肥」を土にリサイクルするまで、写真を見ながら説明します。

「わらしべ流」EM生ゴミたい肥作りの手順

1.チャック付きの袋を用意する

チャック付き袋は生ゴミの処分用でしたが、今では生ゴミたい肥を作るためにストックしています。

袋は丈夫で密閉力も高いので、臭いもれがしにくく便利。

ぼかし肥料を入れる袋

2.生ごみを袋に入れEMぼかしを振りかける

生ゴミが出たら袋に入れて、ボカシ肥料を振りかけたら、中で混ざるようにゆする。そして空気を抜いてチャックする。

写真では、わかりやすいように皿に入れてふりかけています。

生ごみにぼかしを振りかける

3.袋に生ゴミがたまったら寝かす

袋に生ゴミが8分目ほどたまったら、チャックが密封されているか確認して、空気を抜き1~2週間ほど寝かせる。

暑くなると発酵が進むので、夏は1週間くらいで様子をみる。

生ゴミたい肥

4.畑に穴を掘り生ゴミたい肥を入れる

晴れて土が乾いた状態のときに生ごみたい肥」を土に混ぜ込んで埋める土の微生物が活発になり分解が早い!

生ゴミたい肥に土を混ぜ込むと、分解が進んで早く土にかえる  

土に入れる生ごみたい肥

5.生ごみ堆肥を埋めて10日ほど待つ

黒いシートはかぶせなくてもOK。土の中のウイルスの日光消毒と、犬や猫の掘り起こし防止で今回はじめての試み。

水を嫌う生ごみ堆肥を、雨から防ぎ高温で分解も早く進んだ。

ボカシを土に入れて寝かせた状態

6.生ごみが土にリサイクルされる

10日ほどで土の微生物とEM菌に分解されて、栄養たっぷりの土に生まれ変わった!

土の中でEM菌が活発になると、いい菌がふえて土壌改良にもなる。

土に戻った様子
もーり

生ゴミを捨てなくなったら、家庭ごみは驚くほど減りました!


     



EMぼかしで生ゴミ堆肥を上手につくるコツ

土とスコップ

EMボカシは、生ゴミにふりかけて寝かせて発酵させるだけなので、そんなに難しくないのですが、早く土にリサイクルさせて効果をだすにはちょっとしたコツがあります。

EM生ごみ堆肥を成功させるコツ

  • 「生ごみ」の水分はよく切る。
  • 腐った食品・腐りやすい食材は入れない。
    など
  • できるだけ空気に触れないよう密閉する
  • 生ごみは袋の8分目まで。
  • 季節によって熟成させる日数を変える。
    およそ2週間くらい、夏は1週間で様子見る
  • 晴れて土が乾燥しているとき土に埋める。
    土を混ぜ込んで埋めると発酵進んでよい。
わらしべくん

腐りやすくなる「水分」と「空気」に気をつけると上手にできるね。

もーり

土を生ごみ堆肥に混ぜながら埋めると、EM菌と土中の微生物のえさになって早く分解するよ。

EM生ゴミ堆肥が上手に作れたかわからないときの目安

成功したとき

  • 白いカビがはえている
  • 漬物のようなにおいがする

失敗したとき

  • 黒っぽいカビが生えている
  • くさったような腐敗臭がする
もしEM生ゴミ堆肥が失敗してしまったらどうしたらいいの?

EMぼかし肥料の講習で、失敗したかもしれない生ゴミ堆肥はボカシ材を多めに振りかけて土に埋めたらよいと教わりました。

EM生ゴミ堆肥で失敗しないために注意することは?

EMぼかしの発酵は、EM菌で作る「生ゴミのぬか漬け」か「生ごみのぼかし和え」のようなものと考えるとイメージがしやすいかもしれません。

生ごみの水分が出たり、気温が高く発酵が進んで液肥がふえると、生ごみ堆肥が腐る原因になるので、水分と気温には気をつけて作りましょう。そうすれば「生ごみ堆肥」は簡単にできあがります。

また、発酵しすぎると威力のある酸っぱい臭いになることもあるので、集合住宅のベランダなどでボカシを熟成させるときは、夏場は特に気を付けてくださいね。

わらしべくん

台所で「生ゴミ堆肥」を寝かせてたら、発酵が進みすぎて密閉袋から液肥がしみだし、家族からクレームきたことあるんでしょ?

もーり

頑丈な袋でもしみ出してびっくり。私は「ぬか」好きだから気にならなかったけど、苦手な家族から外でやってほしいと頼まれた‥。

生ごみ堆肥に向いてないものと向いているものは?

生ごみのリサイクル

生ゴミ堆肥に向いていないものとは、EM菌に分解されにくく土に入れても残ってしまうものです。私のEMボカシ用の生ゴミは、決まった生ゴミしかあまり入れません。

土に分解されにくい生ゴミ

  • 玉ねぎの皮
  • トウモロコシの皮と芯
  • みかんの皮
  • スイカの皮
  • 魚の骨
  • 貝殻

私のEMボカシに入れる生ゴミ

  • 茶の葉
  • コーヒーかす
  • 野菜くず
  • 卵の殻
  • 流しにたまった生ゴミ(よく水切りする)

「玉ねぎの皮」や「とうもろこしのヒゲ」は細かくして生ゴミ堆肥にいれますが、それ以外の「分解されにくい生ゴミ」はわりきって捨てています。

もーり

ボカシ作りを長く続けたいので、頑張りすぎないをモットーに!

【家庭ゴミは減って生ゴミは肥料に】美味しい無農薬の有機野菜が食べられる!

ガーデニングする女性

私がEMボカシ肥料を始めたのは、新聞に載っていた「EMボカシ肥料の講演会」に参加したことがきっかけでした。

EMぼかしで生ごみは素晴らしい肥料になる」「コンポストよりも手軽にできる」という講話で、コンポストで挫折した私は「やってみるか‥」とその気になったのです。

実際にやってみると、虫の発生もなく簡単に作ることができたので、10年以上続けられています。生ゴミが出ると、「肥料がふえていく!」とワクワクするようになって新鮮でした。

しかし、仕事をはじめてからそのうち、実は・・私の生ごみ堆肥作りは期間限定になっていきました💦(4月~10月くらいの夏野菜を作る間だけ)

夏野菜が終わって畑を休ませるときに、生ごみを捨てない快適な生活が終わるのは残念と生ゴミ堆肥作りだけ続けていたら、野菜の代わりに大きく育った雑草と格闘することになり疲れてしまった。

わらしべくん

生ゴミ堆肥を作り続ける以上、「野菜」か「花」を育てないともったいないね。

もーり

もう規格外によく育った雑草を抜くのが大変!「これが野菜だったら‥」と何度つぶやいたことか!

「頑張りすぎない」「無理をしない」が、生ゴミ肥料作りを続けるコツだと思ってますが、余った1kgのぼかし材を来春まで保管するくらいなら、生ゴミ堆肥も野菜作りも夏限定にせず続けてみようかとひそかに考え中。

「withコロナ」ではなく「with EM菌」 で、地球にも家計にも優しい「生ごみのたい肥」作りと野菜作りをぜひ一緒にやってみませんか?

こちらの記事もおすすめです

この記事の目次